こんにちは。福岡市中央区那の川の歯医者「秋月デンタルオフィス」院長の秋月です。

「治療は終わったはずなのに、SPT（エス・ピー・ティー）っていう通院が続くのはなぜ？」
「これって本当に必要なの？コスパはいいの？」と疑問に感じている方もいらっしゃると思います。

今日は、保険治療で行うSPTが実は「自分の歯を守るための最強のコスパ治療」であるというお話を、できるだけ分かりやすくご説明します。

 

SPT（エス・ピー・ティー）ってなに？

SPTは、正式には「サポーティブペリオドンタルセラピー」といって、かんたんに言うと歯周病の再発を防ぐための定期的なメンテナンスです。

歯周病は、一度治療したからといって終わりになる病気ではなく、再発しやすい慢性の病気です。

そのため、治療が終わったあとも、

• 歯ぐきの状態が安定しているかチェックする
• たまってきた歯石や細菌のかたまり（バイオフィルム）をしっかり取り除く
• 生活習慣や磨き方のクセを定期的に見直す

といったケアを、1〜3か月ごとに行っていきます。
これが、保険適用で行えるSPT（サポーティブペリオドンタルセラピー）です。

 

SPTでは具体的にどんなことをするの？

SPTの内容は、単なる「お掃除」ではありません。大まかには次のようなことを行います。

 

SPTは本当にコスパがいいの？費用のイメージ

結論から言うと、SPTは将来の治療費を大きく減らすことができる非常にコスパの良い保険治療です。

SPTの費用（保険診療・3割負担の場合）

地域や内容により多少変動しますが、1回あたりおおよそ1,500〜4000円前後で受けていただくことが多いです。（月に1回〜数か月に1回の通院）

歯を失ってしまった場合の費用

もし歯周病が悪化して、歯を抜かないといけなくなると……

• ブリッジ(保険)：数万円
• 自費の被せ物・ブリッジ：数十万円
• インプラント：1本あたり50万円程度
• 入れ歯：作製費＋その後の調整通院

このように、1本の歯を失うだけで、SPT何十回分もの費用がかかることも珍しくありません。
つまり、「SPTに通う」ということは、将来の高額な治療費を避けるための保険に入っているようなものなのです。

 

SPTを続けた人・やめてしまった人の違い

SPTを続けている方の傾向

• 歯ぐきの状態が安定している
• 歯を抜かなければならないケースが少ない
• 治療が必要になっても軽度で済むことが多い
• 結果として、生涯のトータル治療費が少なく、よく噛める

SPTをやめてしまった方のよくあるパターン

• 「痛くないから大丈夫」と自己判断して通院が途切れるる
• 気づかないうちに歯周病が再発・進行
• 久しぶりに受診したときには、歯を支える骨がかなり溶けている
• 最悪の場合、抜歯 → ブリッジや入れ歯、インプラントが必要になる

歯周病は静かに進行する病気で、痛みが出てからでは手遅れになっていることも多いのがこわいところです。だからこそ、悪くなる前から通うSPTがとても大切なのです。

 

SPTは治療ではなく、未来への投資です

多くの方は、歯科医院に行くきっかけが「痛い」「しみる」「欠けた」といった困ったときだと思います。

しかし、本当に大切なのは、困る前に通うことです。
SPTはまさに、

• ほんの少しの時間
• 月に1回〜数か月に1回の通院
• 1回あたり数千円の保険診療

という比較的負担の少ない条件で、将来の歯を失うリスクと高額な治療費を大きく減らせる「未来への投資」だと考えていただければと思います。

80歳になっても20本以上自分の歯が残っている方の多くは、若いうちから定期的なメンテナンスやSPTを続けていると言われています。

 

秋月デンタルオフィスからのメッセージ

当院でも、「治療は終わったのに、どうしてまた来ないといけないんですか？」というご質問をいただくことがあります。

私たちの答えは、いつも同じです。

「治療が終わったところがゴールではなく、そこから“歯を守る本当のスタート”が始まるからです。

SPTは、あなたの歯をできるだけ長く残すためのとても大切な保険治療です。
そして、コストパフォーマンスという意味でも、歯科治療の中でトップクラスだと考えています。

福岡市中央区・平尾・高宮・薬院・那の川エリアで「自分の歯をできるだけ残したい」「将来、多くの治療はなるべく避けたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

秋月デンタルオフィスは、治療だけでなく守るための通院を大切にしています。