こんにちは。医療法人Olive秋月デンタルオフィスです。
「毎日食後に3回も歯磨きをしているのに、なぜか虫歯になってしまう」
「ちゃんと磨いているつもりなのに、歯医者さんで汚れが残っていると言われる」
そんな悔しい思いをしたことはありませんか?
実は、これには明確な理由があります。今回は、「磨いている」と「磨けている」の間に横たわる大きな壁について、歴史的な研究を元に解説します。

Löe H. “The Gingival Index, the Plaque Index and the Retention Index Systems.” J Periodontol. 1967.
(プラーク(歯垢)の蓄積と歯肉炎の発症スピード、そしてプラークコントロールの重要性を証明した基礎的研究)
汚れを放置すると、体はすぐに反応する
Löe博士らの有名な実験に「実験的歯肉炎」というものがあります。
健康な歯茎を持つ学生たちに、あえて「一切歯磨きをしない」生活を送ってもらうという実験です。
その結果、どうなったと思いますか?
なんと、わずか2〜3週間ですべての学生が「歯肉炎」を発症しました。
そして、再び歯磨きを開始すると、炎症は速やかに消失し、健康な状態に戻りました。
この研究から分かることは、プラーク(細菌の塊)は、短期間で確実に私たちの体に炎症を引き起こす毒物であるということです。
つまり、「毎日磨いているのに悪くなる」という方は、ご自身が気づかない場所に、この毒物(プラーク)が長期間居座り続けている可能性が高いのです。
なぜ「磨き残し」は生まれるのか?
「私は不器用だから…」と落ち込む必要はありません。お口の中の構造上、完璧に磨くことはプロでも難しいのです。
1. 複雑な形状と「死角」
歯は丸みを帯びており、隣の歯と接し、歯茎とも接しています。特に以下の3箇所は「3大不潔域」と呼ばれ、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。
- 歯と歯の間(コンタクトポイント)
- 歯と歯茎の境目(歯周ポケット)
- 奥歯の噛み合わせの溝
2. 利き手や癖の影響
「右利きの人は右側の歯が磨きにくい」「カーブの部分で力が強すぎる」など、誰にでも無意識の「癖」があります。この癖により、毎日同じ場所ばかり磨いて、毎日同じ場所を磨き残してしまうのです。
「染め出し」で見える化し、プロとタッグを組む
では、どうすれば「磨けている」状態になれるのでしょうか?
当院では、必要に応じて「プラークの染め出し」を行います。赤く染まった部分は、細菌が残っている証拠です。鏡でご自身の磨き残しの癖を客観的に見ていただくことが、上達への近道です。
そして、日々のケアでどうしても取りきれない汚れは、私たちプロにお任せください。
歯科衛生士が、専門の器具を使ってミクロレベルの汚れまでリセットします。
「ホームケア(ご自身の努力)」と「プロフェッショナルケア(歯科医院での施術)」。
この両輪が噛み合った時、初めて虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。
歯磨きのお悩み、おすすめの歯ブラシ選びなど、どんなことでもお気軽に当院のスタッフにご相談ください。一緒に「磨き残しゼロ」を目指しましょう。
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