はじめに
お子さまの乳歯の生え変わりは、親御さんにとって気になる大きなポイントです。
「まだ永久歯が出てきていないのに、乳歯を抜いた方がいいの?」
「抜歯を勧められたけれど本当に必要なの?」
平尾にある秋月デンタルオフィスでも、このようなご相談を受けることが少なくありません。乳歯の抜歯は単なる“歯を抜く処置”ではなく、お子さまの成長や将来の歯並びに大きな影響を与える判断です。
今回は、乳歯と永久歯の関係、抜歯が必要となるケース、そして予防の観点から当院で行っている取り組みについて詳しくご紹介します。
乳歯の役割とは?
乳歯は「いずれ抜ける歯」ですが、決して軽視してはいけません。
- 永久歯の道しるべになる
- 噛む力を育てる
- 発音を助ける
乳歯は、顎の骨の中で育つ永久歯を正しい位置へ誘導する役割を担っています。
食べ物をしっかり噛むことで、顎の発達を助け、脳や身体の成長にもつながります。
サ行やタ行などの発音は、歯があることでスムーズになります。
つまり、乳歯は単なる“仮の歯”ではなく、全身の成長に関わる重要な存在なのです。
抜歯が必要となるケース
乳歯は基本的に自然に抜け落ちるのが理想です。しかし、以下のような場合には抜歯が検討されます。
- 永久歯が生えてきているのに、乳歯が残っていて歯並びを邪魔している場合
- レントゲンで確認すると、永久歯が正しい方向に生えてこられない場合
- 虫歯や感染で乳歯が機能していない場合
- 乳歯の根が吸収されず、ぐらつかないまま残っている場合
これらは一見して判断できるものではなく、専門的な診断が不可欠です。
秋月デンタルオフィスの診断方法
平尾の秋月デンタルオフィスでは、乳歯の抜歯が本当に必要かどうかを慎重に見極めています。
- マイクロスコープでの確認
- レントゲンやCTで永久歯の位置を確認
- 写真や動画で“見える化”
肉眼では見落としやすい乳歯のひび割れや虫歯、歯ぐきの炎症をマイクロスコープで拡大して確認します。これにより、残すべき乳歯かどうかをより正確に判断できます。
永久歯が骨の中でどのように育っているかを精密に確認します。「今抜くべきか、もう少し待てるか」の判断は、この画像診断が鍵になります。
ご家族にしっかり理解していただくため、口腔内カメラやマイクロスコープで撮影した画像をお見せしています。「なぜ抜歯が必要なのか」「なぜ残すのか」を視覚的にご説明することで、納得して治療を進められます。
抜歯を避けられる場合もある
一方で「抜歯をしなくても経過観察で問題ない」ケースも少なくありません。
乳歯の状態や永久歯の発育に個人差が大きいため、無理に抜いてしまうと逆に噛み合わせや歯並びに悪影響を及ぼす可能性もあります。
だからこそ、「抜くべきか、残すべきか」を正しく見極めるために、精密な診断と定期的なチェックが重要なのです。
予防の視点から大切なこと
乳歯の段階で虫歯が多いと、永久歯も虫歯になりやすい傾向があります。また、乳歯の虫歯が進行して膿が溜まると、その下で育つ永久歯に悪影響を与えることもあります。
そのため、乳歯の時期こそ予防が大切です。
- 定期的なフッ素塗布
- 保護者による仕上げ磨き
- 定期検診でのチェック
こうした積み重ねが、将来の歯並びや健康な永久歯につながります。
患者さんの声から
- 「映像で子どもの歯の状態を見せてもらえたので安心できた」
- 「抜歯を急がず、経過を一緒に見守ってくれたのがありがたい」
- 「予防の大切さを実感して、仕上げ磨きを頑張るようになった」
このような声を多くいただきます。秋月デンタルオフィスでは「削る・抜く」ではなく「守る」ことを大切にしています。
まとめ
乳歯を抜くかどうかの判断は、お子さまの成長と永久歯の発育に大きな影響を及ぼす重要な選択です。
平尾でお子さまの歯の健康に不安を感じている方は、秋月デンタルオフィスにぜひご相談ください。マイクロスコープを使った精密診断と、写真や動画による“見える化”の説明で、安心して将来の歯を守る第一歩を踏み出していただけます。