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2025.12.05

歯は骨ではない!?歯の正体と驚きの構造

歯は骨ではない!?歯の正体と驚きの構造

 

「歯って骨と同じじゃないの?」
多くの方が一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。確かに色も硬さも似ているため、骨の一部のように感じられます。しかし実は、歯は骨とは異なる独自の組織でできており、その構造には驚くべき秘密が隠されています。今日は、平尾にある秋月デンタルオフィスから、歯の正体を少し深堀りしてご紹介します。

 

歯は骨ではなく「象牙質」と「エナメル質」でできている

人間の歯は大きく分けて4つの層でできています。表面を覆う「エナメル質」、その内側の「象牙質」、さらに「歯髄(しずい/神経や血管が集まる部分)」、そして根を支える「セメント質」です。

一番外側のエナメル質は、人体で最も硬い組織。鉄よりも硬いと言われ、毎日の食事や噛む力に耐えています。その内側の象牙質は骨に似た成分を持っていますが、骨とは違い、再生能力がほとんどありません。

つまり骨と違って「一度削れると自力で元に戻らない」のが歯の最大の特徴です。これが虫歯治療や予防の大切さにつながってきます。

 

骨との違い:修復力と代謝

骨は折れても「骨芽細胞」という細胞の働きによって時間が経てば修復されます。しかし歯のエナメル質や象牙質にはそのような再生機能がほとんどなく、ダメージを受けると人工的に修復するしかありません。

この違いこそが、歯科での予防を重視する理由です。骨は折れても自然にくっつきますが、歯は削れたり虫歯になったりすれば、二度と同じ状態には戻れないのです。

 

予防歯科とマイクロスコープ治療の関係

「壊れてから治す」のではなく、「壊れる前に守る」ことが重要になる歯のケア。これが予防歯科の考え方です。平尾エリアで地域に根ざして診療を行う秋月デンタルオフィスでも、予防に力を入れています。

また当院では治療の際にマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用しています。これにより、肉眼では見えないレベルの初期虫歯や歯のヒビを早期に発見できます。たとえば象牙質の小さな欠損や、エナメル質に入ったわずかなクラックも拡大して確認できるため、削る量を最小限に抑えられるのです。

 

歯を守るためにできること

歯は骨以上に繊細で、一度失うと取り戻せない貴重な組織です。そのため、日々のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なチェックが欠かせません。

  • 毎日のセルフケア
  • フッ素入り歯磨き粉の使用、正しいブラッシング

  • 定期検診
  • 歯石除去や歯周病の早期発見

  • マイクロスコープでの精密診断
  • 微細な異常を早期に把握

これらを組み合わせることで、「歯を守る力」はぐっと高まります。

 

まとめ

歯は骨とは異なり、自ら修復する力を持たない組織です。そのため、予防こそが最大の治療と言えます。平尾で歯科医院をお探しの方は、秋月デンタルオフィスでマイクロスコープを用いた精密な診断と予防ケアを体験してみてください。

未来の自分の歯を守るのは、今日の一歩からです。